ヒミツキチ
何階だったか忘れたけど、校舎の北側、廊下の突き当たり。
確か生物室の隣だった。
二重扉の向こうの、窓のない小部屋。
換気扇がひとつ、ほとんどいつも回ってる。
扉を開けて突き当たりが水場。
右手の壁際にはよく、洗った後のフィルムをぶら下げて干してた。
反対の左側一面が作業スペース。
奥のかどっこには古くなった現像液や定着液の入ったタンク、手前にあたらしいの。
現像液をあっためるヒーターとか、フィルム現像用のタンクとかが並べてあった気がする。
二重扉になっている分奥まったところに、紙焼きのための装置。
ネガフィルム、明暗反転の光、フィルムの表裏には注意が必要。
適度な露光とかコントラストの付け方だとか、小さく切った印画紙でいろいろ試したり。
絹目の印画紙が好きだった。
感光しないオレンジの手元ライト、基本作業は暗闇の中。