『空の中』を読む

出会ったきっかけは図書館戦争。白泉社から、花ゆめからコミックスが出てたので、それを買ったのが、有川作品との出会い。無意識を入れたらもちょっと前かも知んないけど。
突然ですが、無意識に目に留めている本って、ありません?本屋でお気に入りの本を探しながら、何となく目に留めていた物。あとあと誰かに指摘されたり、紹介されたりしてようやく「ああ、そういえば見てた」と思う本、とか、存在。
ま、どうでも良いんですが。
活字で有川さんの本を読んでみようかなあ、と思ったときに、選んだのがどうしてこの作品だったのか、それは、書評が新井素子さんだったから。それだけで、「あ、大丈夫だわ、これ」と判断した自分と、あとでちょーっとだけ疑ったんだけど、間違ってないや、って再認識したついでに、ああ、考えてみりゃそうだな、と妙に納得。


とにかく、良かった、この本。

主人公のうちひとりが、非常に痛い。イタすぎる(自分の事は棚に上げて)。
だったもんで、結構拒否反応がひどかった。一度読み始めたものの、2週間かな、放っておいた。今日も夕方になって読み始めたけど、乗ってくるまで途中色々読み飛ばしたし。最近の俺の本の読み方いつも大体そうだけど。
長編斜め読み。作家さんが聞いたら嘆くだろうな。
逆に、春名が出てきてから俄然ノッてきた。
詳しい事は書きません、ほんのり恋愛が絡む現代ファンタジーとかライトノベルが食べられるんなら、試してみて損はない。


久しぶりに思い出したからちょっと書いとく。
新井素子さんの事。
多分、高校のとき、『チグリスとユーフラテス』を読んだのが出会い。それとも『グリーンレクイエム』か。
おもえば、『チグリス〜』の主人公も非常に痛い女の子だった気がする。でも、泣けるけど、切なかったけど、飲み込めた。納得出来た。そういう話。思えば『空の中』にも同じ匂いがある。
間違ったら、間違った事は取り返しがつかない。背負って生きていくしかない。間違った事を間違ってない事になんか絶対に出来ない。神様じゃないんだから。否、多分、神様ですら出来ないのかも。そうじゃなきゃ人間がこんなに、世界がこんなになるわけないし。
って、新井さんの話だった。本当はその2作しか読んだ事はない。でも、なんていうか鮮明に、残っている人ではある。しゃべってるまんまの書き方とか、着眼点とか。だから、この人が薦める本なら面白いんだろうなって気になったので、うーん、間違ってなかった!

Monthly 2008.09

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