案外大丈夫だよ、と信じてみること
何となく仕事が手につかないまま、またこんな時間になって。
呆れを通り越して何となく力が抜ける。
自分はちっとも強くなれなくて、弱虫のまんま。
強がりを自覚しながらほどけないのは、ものがたりを書いた頃からあんまり変わっていない。
ただ最近ちょっと、とあるきっかけで、柵とかへんてこな飾りとかを少しずつはがしては、
その中にあったものを探るような作業をしている。
人と出会うとそれが出来ることに気がついて、また少しいろんなものが剥がれたような。
そう、ふっとこぼれたため息を拾い上げてくれるような、そんな感覚。
僕にとってかえがたい贅沢で。嬉しいことで。
そういうことがあること自体、あまり信じていなかったから。
甘えている。それも自覚している。
でもそこから少し、探り出せるものがある。
ちょっと怖かったり、痛かったり、嫌だったりすることもあるけど、
触れて、確かめていかなければ、ここから出ることが出来ない。
案外大丈夫だよ、と言える日が来るといい。
また次の新しいものが見えたらいい。
明日に期待する感覚を取り戻していけたらいい。
Monthly 2012.06
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