『沼地のある森を抜けて』を読む

またまたまた梨木さんです。単行本が出ているのを知ってからずーっと文庫落ちを待ってました。
本は中身の文章だけが大事なのではないと思っていても、なかなか単行本は買えません、と言い訳がましく言ってみる。

梨木さんの小説は、次々読むたびに好きだなーと思う。世界観とか、人間関係の描き方。日常のほんの隣に口を開けている、非現実的な底の見えない世界が常に寄り添う。
例えばそれが裏庭だったり、りかさんだったり、高堂の世界だったり。
今回は…ぬかどこ?
これが先祖伝来のもので、得体の知れない、突拍子のないもの。

しかしまあ、なんでこんなに惹かれるのか。ファンタジーに片足どっぷり浸かったまま生きてきたせいか?
どこかで、自分の生きる現実の他に、ひっそりと息づくなんらかの別世界があるとどこか本気で信じているからか。壁と電柱の間を通り抜けてたどり着くとか思ってもみないけど。
あ、でも、右側の人はちょっと信じている、かも。
いやいや。

しっかし、いつも思うけど、全然レビューになってないよね、読書メモ。いいか、メモだし。

Monthly 2009.01

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