『デッドエンドの思い出』を読む

よしもとばななさんの作品を読むと恋がしたくなる。
なんかこれきっと、刷り込みみたいなもので、自分じゃあどうしようもないのだと思う。
まあ、その「恋したい気分」が1日もてば上等という飽きっぽい猫なので。
中学生か高校生かの頃『哀しい予感』を読んで以来よしもとばななさんは好きな作家さんの一人なのだけど、思い返せば高校生から大学時代を通して最近まで、全く著作に手を付けていなかった。たまたま?かな。

『デッドエンド〜』は短編集。5作それぞれが上手くいったりいかなかったり、切なかったり幸せだったりをきゅっと詰めたストーリーで、すごいよかったです。電車で読んでて、ちょっと泣きそうになって困ったりしたけど。
あんまり展開が痛くてちょこっと読み飛ばした部分もあったり。でも、独特のもの悲しさに珍しくキュンと来てみたり。手遅れかも知れないけど、こういう恋がしてみたいなあ、と思ってみたり。
そういうものに気付くのがこの年、と言うのが一番痛い気がします。大人になりきれないまま年齢重ねて来ちゃったのネと苦笑します。
幽霊の家が一番好きかも。

Monthly 2009.01

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