ひとにふれていたい

そんな歌あったな・・・・でも、思い出せない。



疲弊している。
それは何となく分っている。
でも状況は休むことを許さない。
休養も大事だと知っている。
でもそれを選べない。
もう全て、消して。
いや、自分が全く消えてなくなることを想像する。人間を丸ごと食べるような獣がいれば良いのに。
粉々に噛み砕かれて跡形も無くなれば。

そんなことを考えながら夜の街を自転車で走り、飛び出したて来た猫に驚きながら家に帰り着く。
居間ではばあちゃんが電気もテレビもつけっぱなしで寝てた。
荷物も何もほっぽり出して、ばあちゃんのそばに寝転がる。
息をする音。
それを聞きながらほんの少し泣いた。
何もしてくれなくても良い。ただそばにいることを許して。
癒されたいのは嘘ではない。でも、あたしに返せるものが何も無いから。
ただそばにいることを許して。
少しだけ泣くことも許して。
ほんのちょっと愚痴を言うのも、うざいのも許して。

ねえお願い。

あたしがここにいることを許して。一人で泣いていることを許して。
変われないあたしを許して。
こんなことを書き散らすことを許して。

ねえ、でもあたし、許されてどうしたいの?
それで何かが変わるの?
自己満足で許しを請うその先に、何か価値のあるものがあるの?
許される価値があたしにあるの?

わからない。
わからないんだ。

答えなんか。
そんなもの、もう。  いい。

ひとにふれていたいと、歌う人は誰だっけ。
とても大事なものだったと思うのに。

大事なものなんか、あったっけ?
何か大切にしてきたものなんかあったっけ。

自分すら大事じゃないのに。
守りたいと思えるものも無いのに。
どうでも良いと思っているくせに。

なにを許されたいんだろう。

雨が降り出した音がする。

雨は必ずやむと誰かが言った。

あたしは、いつになったら楽になるだろう。
本当に生きられるようになるだろう。

誰もが皆、こんな思いで生きてるんだろうか。
苦しい胸の内を誰に語ること無く、ただただ沈めて、生きているんだろうか。
それならば教えて欲しい、どうやったら生きていられるのか。
この苦しみから逃れる方法を。
嫌な自分を消し去る方法を。

変わりたいと、願う心も嘘だろうか。

わからない。
わからない。

明日世界が終わるなら、こんなに穏やかな夜は無いだろう。

けれど多分日は昇って、あたしは渋々会社に行って、抜け殻みたいに仕事をこなしているんだろう。
その繰り返しで日々を過ごす。
そうやって死んでいくのかな。
苦しみを抱えたまま。
変われないまま。
決めつけているだけだって? 好きに言うが良いよ。

こんなことを書き散らして、何がしたいのか。
分らないけれど書かずにはいられない。
その衝動はどこから来る。
あなたになら分るのだろうか。

かけらの意味を。

Monthly 2010.06

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