『みずうみ』を読む

久々の、読書メモです。でもいつもの、ばななさんです。

何度も言っているのだけど、昔は「吉本ばなな」って表記してなかったかなあ。角川文庫と新潮文庫の違いなのかな。本筋とは関係ないから置いとくのだけど。
前に、「よしもとばななさんの本を読むと恋がしたくなる」と言いましたが、今回は、とてもとても、そんな風には思えなかった。やたら、重い。
主人公が絵を書く人なので、ちょっと感情移入の度合いも激しく、若干打ちのめされた感。
良い悪いとかはあたしごときがゆうべきことではないのだろうけど、鬱ターンのときに読んでたらヤバかったかも。回復期に入ってなかったらずーんと沈んだかも知れない。
この方の作品には、なんだかどうしようもない、動かしがたい寂しさとか哀しさがあって、それが魅力なのだけど、自分の精神がちょっと弱っていると呑まれてしまう危うさが、個人的にはスリリング。
いや、ちがくて。
作品に照らし合わせて自分の恋愛観をいつも考えます。登場人物の考え方とすりあわせて、違うな、似てるな、とか、考える。今あたしが恋愛出来ないのは、自分のことが好きになれないからで、かといって自分を完全に否定してるんではなくて、ようするに他人から自分を否定されるのが恐いって言う、お前中学生かよ!というところで止まっているから。自分が弱ってたり汚くなってたりするところとか、好きな人に見せたくない。でも、どうでもいい人には「弱ってるんだから傷つけないで」っと浅ましくもさらすわけで。んー、こういう自己分析が嫌いだ。でも事実だ。ここで書くのもルール違反か?でも書く。
結局自分自身がちゃんとした人間になってないからかなあ。でも、不完全ながら誰かとともにあることで育てていくものですか?だとしても、そんな風になっていく覚悟を持っている人がどれだけいるかな。
その、暮らしていくために二人でいるための、なんだかとてつもなく勇気のいる壮絶な覚悟を決めるに至るまでの話し、って感じです。
なんか、恋愛なんか軽く飛び越えてたよ。

また、わけの分らないレビューになったところで筆を置く。読み終えてすぐ書き、推敲しないのがこのコーナーです。(今決めた)

Monthly 2009.07

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