ドイツもづくり街道のテレビ番組を見て

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2003年以降すっかりドイツ好きになっている父の影響で、晩ご飯を食べつつ見ていた番組。
ドイツのマイスター制度のもとものづくりに関わる人たちのドキュメンタリーでしたが、まあ出てくる職人さんのかっこいい事。イケメンとは違いますよ。仕事に誇りを持ち、技術を高めていく事にストイックな姿とか、伝統や積み上げられてきた技術を極め、また後世へ伝えていく事をとても大事にしていたり、そういうところがかっこいいなあと思うわけで。

やっぱすごいなあ、と思ったのは、映像の中にいくつも17世紀だか18世紀に建てられたっていう建築が出てくる事。平気で300年前の建物ですとか言っちゃって人が住んでいる。日本には、なかなか無いなあ、って思ってしまう。
石造りの住居だから、というだけでは済まされないと思う。

いま、自分が普段見ている風景を素敵と思えない瞬間がある。
立山は美しい、夕日の射す時間とか最高です。それは確かです。立山だけを見ているなら。
そこにカメラを向けたとき、映ってくるんです。
空を横切る電線、町並みを覆い尽くす電柱、気違いなカラーリングの看板。ため息が出ます。
いつも通る海沿いの道も、海の向こうに見える伏木や新湊の街、山々がとても美しいのに、電柱、電線、意味があるのか無いのか分からない白い柵。その白い柵も白という色がまずどうなんだという話もあるけど、潮風にさびてぼろぼろになっていたり、さびの赤茶けた色に汚れていたりとてもみすぼらしい。ケアできる予算がつかないのならまず建てるときに検討すべきだったろうし。

...と、ちょっと熱くなったのでクールダウン。

テレビの向こうの話なので、ドイツも全ての地域がそのように古い、けれど美しい景観を残しているわけではないと思いますし、人々の考え方も様々だろうとは思うのですが。
ですが。
それにしたって。

事実、自分がこういう風に周りを見ることになったのもつい最近の事で、それについてまだはっきりとした意見を持てないほど、何も考えてこなかったのだと思うし、何も見てこなかった。

これから少し時間を作ってでもそういうことを自分で調べたり考えたりしていくようにしないとな、と思うのでした。

Monthly 2012.04

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