夜明け前に目を覚ます

昔好きだった人の夢を見た。
もう遠い遠い過去のことなのに今更。
夢で何を言われたか言ったか覚えてないけれど、笑顔だけ鮮明に思い出す。

何かの前触れかと思って少し怖くなって、布団をかぶって目を閉じる。
でも眠れない。
考えてしまう、別のこと。

何をしていても苦しくて仕方がないなどと言えば、そんな弱さを知られたら、
もう会ってはくれなくなりそうで、何も言えなくなっていく。

言わずに分かってもらおうとはもう思っていないけど、口にできないことはいくつもある。
言わないと、考えないと決めたって、つい漏らしてしまいそうで、つぶやく場所をひとつ消した。

一方通行の思いと諦められれば、それで良いのに。だから、もう何も伝わらなくていい。

何もかも多分、全部、僕の弱さのせいだった。

あの人の幸運を祈りつつ、僕だけ消えてなくなれたらいいけど。
でも人は溶けて消えたり出来ないし。
だから笑顔だけみせて離れよう。
気にやむこともないように、何があっても平気なふりをしてみせよう。

思えばずっと、弱い自分を隠すために、
何かあると平気なふりをし続けてきたんだったと思い出す。
泣いたり落ち込んだりするのを見せられるのは親友と友達だけで、
好きな人には余計、そう言うところを見せられない。
頑張らない、カッコ悪い自分はきっと好かれない。
私の面倒な性格を受け止めてくれる人はきっと居ないからって。

自分にあいた穴に触れつつ考える。そう言うところがあると学んでいく。
それに対処して、生きやすくなる術を探す。

Monthly 2012.10

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