『カクレカラクリ』を読む

ちりばめられた謎を解いていく楽しさ。醍醐味です。
分らないのがいくつもあったけど。
私にとって、伊坂さんの作品が先読みをしながら読んでいくものなら、森さんの作品はなんだか訳が分からないまま答えが表示されて「え?」と思いながらちょっともどって「ああ!そういうことか!」というアハ体験をする、そんな感じです。
以下ネタバレ注意報。





一本松と四本松は怪しいと感じたけど、石碑の謎は惜しいところで分らなかった。
120年後に動き出すと言い伝えられた隠れ絡繰を探す話。面白かったー。
恋愛とかそう言うものがほとんどにおわないところがいいな。特に今のあたしには。理科メカ好き女子と廃墟好き男子。
120年間稼働する機械が存在するには・・・というところで色々巡らされる想像は片っ端から難しいと切り捨てられていく。場所、材質、120年をカウントする機構・・・。結局、想像した通り、人工的な行いをもとに歯車を進めるような機構が答えだったのだけど・・・。仮説して出てきたものを全部組み込んだ回答、という感じ。ロマンですね。片田舎にある人の英知。
「人は、人間という動物の中にいる。」

Monthly 2010.02

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