『イニシエーション・ラブ』を読む

必ず2回読みたくなる、傑作ミステリー、という裏書きにつられて思わず買った。というのには多少の語弊があるけれども、大体の事実はそんなもので。

あまり関係ない話だが、東京から帰省してきた読書家の友人に次に読む本探しのポイントを聞いてみた。「表紙で選ぶ」との返答。ほー、と思っていると「表紙に力が入っているという事は、出版社や担当がその本に力を入れている、つまりは評価されているという事。本は作家の力だけで出来上がるものではないからね」とかなり説得力のあるお言葉。ふむ、つまり表紙が気に入って買うというのも、あながち面白い本を探すという点では間違っていないらしい。
その方法なら、今話題のデザイナが手がけた作品をチェックしつつ、面白い本探しも出来るという事だ。これは一石二鳥でないか。
さて、でもこのお盆の間は本屋に行っていないのだけど。でも、買いだめしていた本をだいぶ消化したか。自宅にある未読本は、元恩師の本を含めて、3,4冊。これぐらいならもしもの時のストックか、と思う。

実を言うと、読み終えても「必ず2回読みたくなる」の意味が、分からなかった。ちょっと後味悪い終わり方だな、と思った程度。以下ネタバレ警報。









何らかの仕掛けがあるらしいが、全く分らなかった。
裏書きにも、最後の2行で物語が大きく変わる、とか書いてあったけど、主人公の名前が変わっただけじゃん、と思う。
ようやくあとがきを全て読んで納得・・・したような、出来ないような。結局、A面とB面(この言葉が既に懐かしい)の鈴木君は別人で???マユはけっきょく同一人物???みたいな。
だめです、阿呆のあたしの頭じゃ作者の意図が分かりません。
もう少し上の年代だと、ベストヒットな具合何でしょうか。80年代に青春時代を過ごして〜、同時代にボーイとか聞いてるのって。男女7人夏物語とか、全く見た記憶無いもの、あたし。そういう意味ではちょーっと、どこに読みどころを置けば良いのか分んない感じでした。
女が変われば男は変わるのね、とちょっと突き放して見ました、というのが唯一得られた感想かも。

Monthly 2008.08

←『哀しい予感』を読む読書メモお久しぶりです→
↑Page top| Blog topアーカイブ このブログを購読