TOYAMA ADCセミナーについて

TOYAMA ADCセミナーについて、会社提出用の原稿をここにも載せておきます。備忘録かねて。
懇親会の細かい事をほとんど覚えてないや。酒のせいか・・・。
折に触れて、思い出した時にまた書き留めておきたいと思います。

ビジュアルという言葉 言葉というビジュアル
前者はビジュアルによって言葉よりも迅速に、強烈に、広く「伝える」ことを、後者は澁谷氏が現在取り組んでおられる「唐草タイポグラフィ」を主な内容とするものだった。

初めに、デザインをする上で「これでいい」と判断する基準は、自分がその面白さがわかるものと仰っていた。それはつまり自分の仕掛け(デザイン)を人に面白がって欲しいという思いで制作をしておられるということだ。
私事だが、常に悩みのたねになっていた「これでいい」と思えるものを作るときのポイントの置き場にひとつの指針を教わった気がした。作る自分も面白く、他人にも面白く思って貰えるものを作りたいと思う。 ビジュアルで何かを伝えることがどんなことなのか理解するために、澁谷氏は2つの課題を用意されていた。
●ある「お題(人物)」を伝えるビジュアルを描く
●牛を表現する

一つ目の課題では「富山の人」や「大統領」などがお題とされ、シンプルな課題ながら、なかなか見る人に伝わらなかったり、曖昧な答えになるなど、ビジュアルで何かを伝えることの難しさ、また上手く伝えるためのポイントがあげられた。
2つ目の課題では、牛を「厚切りのステーキ肉に尻尾を生やす」「牛という漢字をふっくらさせてまだら模様を描く」「乳と搾乳のバケツを単純化して描く」などが参加者の印象に残り、印象に残るビジュアルとはどういうものか説明された。
ポイントを要約すると、
・何を伝えたいのかをはっきりさせ、何を見てもらいたいかが明確なビジュアルを作る
・ほかの何にも似ていないオンリーワンのデザインをする

「早く正確に伝えかつ楽しませる」ビジュアルを作る上で、具体的には伝える人の「共通認識」を利用しなければならない。例えば子供のころの経験に関わるもの、日常で目にするもの、周知されているキャラクタなど。そういう一種ありふれているものを上手く利用すること。
氏が作られた年賀状をいくつか拝見させていただいた。よく見かけるものありふれたものの中に「干支」を織り込んだもので、とても興味深かった。資生堂に入った頃から「その年一番記憶に残る年賀状を作る」というのがコンセプトだという。また「必ず2色刷り」という自分ルールもあるそうだ。
今年(来年)の年賀状は是非「一番記憶に残る」年賀状を作りたいと思う。

余談になるが、懇親会ではデザインに関わらず、人生訓や金言があり、ためになるお話がたくさん聞けた。機会があるならばこういう場所に積極的に参加したいと思う。
一番印象に残ったお言葉は「すべての答えは自分の中にある」というもの。何が優れたデザインなのか、今何をするべきなのか、分らない事は突き詰めればその答えは外でなく自分の内にある。哲学的だと思えるほど芯の通った言葉だと感じた。
自分の内側を豊かにするためにも、いろんなものを見、見聞をひろげ、経験をしなければならないな、と改めて思った。

Monthly 2008.10

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