日本画の巨匠三山展を見てきました

富山近代美術館に展覧会を見に行きました。ちゃんと行ったのは久しぶりかも。
三山って音だけを聞いていたから、「山の絵?」と誤解してたんだけど、日本画の巨匠と呼ばれる人たちで、同時期に三人、苗字に「山」のつく人がいて、三山ってことらしい。
ということをちょうど行きがけの車の中ラジオで聞いていたらちょっと興味が出てしまったので見に行った次第で。
用事を済ませてから美術館へ!
展示は、まず三人のそれぞれの作品を集めたゾーンから始まる。近代の日本画の知識なぞとんと無いので、いつもよりじっくり解説を読んだ。

最初は東山魁夷氏の作品群。写実的、日本画の、絵の具の特徴なのかな、柔らかい感じのす画面。非常に印象的でした。私が気になったのは《樹》という作品。冬枯れの樹、太い幹から細かい枝が無数に伸びている、その一本一本に、葉は落ちているが確かな力が命が宿っていると感じた。うん、すごい。金を散らしたという紅葉の絵もキレイだったな。照明とガラスの反射でうまく見えなかったから、下から覗き込んで見たりとか、かなり怪しい人だった私。
次は杉山寧氏の作品群。最初の一枚はすわデ・キリコか?と思わせるような、なんか色調が似ていたの。でその隣には抽象画。んんー?どういう作風なんだろうとちょっと首をかしげながら、女性のヌードあり心象風景ありの作品を見ていると、なんていうか、触れられそうな質感の確かさがすごいなーって思った。触れたらきっとこんな感じがするんだろうなって、ありありとわかるような。着色の前の段階なのかもしれないけど、砂とかを混ぜて画面を盛ってるようだった。そのテクスチャも加わって独特な雰囲気だったなー。
最後は高山辰雄氏の作品群。この方は人物画の人。なんか、見ていてクリムトを思い出した。いや、タッチは全然違うんですが、歪んだような構図とか、宗教性を含んだような画題のせいだろうか。単に私の知識が無いだけか。くらい画面に人がぼうっと浮かび上がる様な。光の表現が上手なんだとおもう。
それぞれの作品をあつめたブースが終わると、三山活躍当時の日展を再現したという展示スペースへ。三山の画風の違いが際立ってよくわかる。比べてみるのも楽しいなー。
面白かったです、オススメ。
http://www.pref.toyama.jp/branches/3042/exhibition/exh_2011/exh_11_3.htm

Monthly 2011.09

←『デジタル時代の著作権』を読む日常の小ネタ千葉で目覚めた日に→
↑Page top| Blog topアーカイブ このブログを購読