雨の音

降り始めの雨が、ひさしにあたって音が鳴る。ボツボツと、いかにも大粒を装って。
雨音の数が増すたびにひとつひとつの音は小さくなって重なり合って雨の音。

朝起きたらのどが痛かった。
部屋の電気は煌煌とついているし、頭のすぐ向こうではテレビもついたまま。
録画していたテレビ番組を見ている間に寝てしまったらしく。寝過ごしてしまったらしく。
ずしっと重い体。太ったかと寝ぼける自分に突っ込みを入れて、どうやら風邪気味。

ボタボタと容赦なく雨は降り。あまりの音に少し顔をしかめる。
弱り目に祟り目なんて言葉を思い出しつつ。もう寝るんだから少しは静かになってほしい。

雨の音が耳につく。けれど不思議と眠気を誘う音。
アメノオト

Monthly 2011.09

←ファニーフェイスじゃダメなんです?かけらのこと本日デザインセミナーでした→
↑Page top| Blog topアーカイブ このブログを購読