今度は愛妻家を見てきました【映画】

やべえ、ひとりで映画、癖になるかも。
それはさておき。
泣けた。
話の中盤ちょっと前辺りから、ほとんどずっと涙が止まらなかった。(泣き過ぎ)
見に行かれる方はハンカチ必須。
さて、このあとはネタバレ含みで感想を。





舞台は東京の下町なのかな、詳しくないからよく判らないけど。
写真家の夫と元教師の妻。浮気はするは生活力はないわの夫に、妻はくどくどお小言。それがうるさくて夫はまた妻に冷たく・・・とかいうまあ、よくある悪循環が起きてる夫婦のお話。旅行に出かける妻、相変わらずふらふらしている夫、どんな風な結末に持っていくのかなーと、思って夫婦喧嘩を見つめる。
別れを切り出した妻、家を出て行く間際、「ねえ、写真撮ってよ、離婚記念に」。
妻に声をかけながらポーズをとらせて写真を撮る夫。最初は機嫌良さそうに笑っていた妻の顔がふっと曇り、「バイバイ」と家を出て行く。
暗室にこもり今撮ったばかりの写真を現像するが・・・そこに妻の姿は写っていない。
・・・・というシーンがめっちゃ上手かったのでちょっとつぶさに書いてみた。喧嘩ばかりの夫婦が出かけた1年前の沖縄旅行、その最終日に妻は車にひかれて亡くなってしまう。
妻に愛の言葉優しい言葉ひとつかけられないまま失った夫と、写真家を尊敬して弟子入りし、妻をなくしてからずっとろくでもなくなってる師匠を心配する優秀なアシスタントと、女優を目指す女と、娘をなくした父と・・・。
写真家の事務所兼自宅と、その周りの空間と、回想に出てくる沖縄のシーン、とっても限られた範囲と人物のなかで物語が進んでいく様が、それぞれの「閉塞感」を表している気がする。
行定監督の前作「世界の中心で愛を叫ぶ」は見ていないけれど、こういうのがこの監督流なのかな。
良い作品だったと思います。
世の中の奥さんの小言に辟易して、俺はもっと自由に生きたいと思っている男性は是非ひとりで見て力一杯反省すれば良いと思います。

Monthly 2010.01

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